狙うは「トランプじゃなくてもいいか」 戦略は「バイデン隠し」の民主党陣営


先日バイデン元副大統領の経済政策が発表されました。メディアの関心が高かったバイデン氏の経済政策でしたが、それは批判も肯定もしにくい「玉虫色」の政策でした。

バイデン氏が第1に掲げた「Buy American」はトランプ大統領の政策文言そのまま。対中の産業政策に関する方針は瓜二つ。更に民主党左派の政策がどれだけ盛り込まれるかということが重要なポイントでしたが、今回は選挙争点になりそうなものはほぼありませんでした。

バイデン氏の政策はトランプ政権の政策と似通っているため、政策の方向性自体を否定することは、トランプ政権が自身の政策を否定することになってしまいます。そうなると、焦点はもはや「政策の方向性」ではなく「大統領の人格」となる可能性があります。

性格自体が選挙争点となりつつあり、過剰な露出が逆に支持率低下の致命的な要因となりそうなトランプ大統領。一方、民主党陣営はバイデン氏を可能な限り露出させない戦略をとり、玉虫色の経済政策によってバイデン隠しを徹底させていると言えます。

バイデン陣営の狙いは、このような政策スタイルによって「トランプかバイデンを選ぶ」という選択肢ではなく、「トランプじゃなくても良いか」という判断を有権者に促すことなのです。

PRESIDENT Onlineにて詳しく見解を述べていますので、ぜひご一読ください。

「倍返しだ!」トランプ史上最大のピンチ…バイデンが大統領選で政策丸パクリ疑惑