古代中国から学ぶ適任を見分ける大切さ
良い政治について考えるにあたり、歴史から学ぶことは沢山あります。古代中国の治水工事を例にとって解説しましょう。
堯(ぎょう)の治世時代、堯は鯀(こん)という人物に治水工事を任せました。堯は他の人に任せた方が良いのでは、と考えていたものの、周囲が鯀を推薦したため、鯀に白羽の矢を立てたのです。鯀は治水工事に取り組みますが、9年かかっても完成させられず、その結果、処刑されてしまいました。
時は流れ舜(しゅん)の時代、堯の後を継ぎ帝になった舜は、鯀の息子である禹(う)に、治水工事を任命します。禹は、父とは違った方法で治水工事に取り組み、見事に成し遂げました。鯀は賢人と評された人物で、決して無能ではありません。父と息子の明暗を分けたのは一体何だったのでしょうか。キーワードは「善悪を見分ける」です。
禹が治水事業を成功させた要因について、YouTubeで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。