中道派で調整するバイデン政権!吉と出るか凶と出るか


バイデン政権が発表した主要官僚人事を見ると、中道路線に舵を切ったことがわかります。極端に左派的な考えを持つ人物は鳴りを潜め、ほとんどのポストは、中道派と呼ばれる議員たちで固められています。これも、上院と下院を構成している議員の傾向を踏まえた判断でしょう。

上院は民主党と共和党がともに50議席となり、カマラ・ハリス副大統領の裁定投票で民主党が優勢になると予測されているものの、共和党議員の影響は無視できません。バイデン政権が提案する、中道左派政策に妥協しようとする共和党議員もいれば、ミッチー・マッコーネル上院院内総務のように、政策が左派に偏らないように適度に圧力をかけてくる議員もいると予測されます。

民主党左派には、バーニー・サンダース上院議員ら、政治的な発言力を持つ議員がいます。彼らは中道派の政策に納得行かず、増税や規制強化を主張して、妥協案を引き出そうとするかもしれません。

このように、バイデン政権は右派と左派の舵取りをしながら、中道を進むことになりそうです。果たしてバイデン政権の中道主義はうまくいくのでしょうか。詳しくは、Newsweekに寄稿した記事をご覧ください。

バイデン政権の復古的中道主義は可能か