大災害による経営破綻寸前の状況で得たこと:会社の立て直しを振り返る
「一寸先は闇」という言葉があります。私が20代の頃に取り組んでいた企業再生の体験が、まさにそうでした。
その会社の立て直しは、年間で1億円以上もの経費削減効果を実現するほど順調に進んでいました。社長以外は経営改革に積極的で、クロス・ファンクショナル・チーム(CFT)を設置するなど、誰もが翌年の春には売上拡大できるものと、期待していたのです。
ところが、予期せぬ事が起きてしまいました。東日本大震災です。再建先の会社の所在地は東北ではなかったものの、地震による経済的ダメージが、会社を直撃しました。次第に財政状況が悪化し、とうとう会社は資金繰りさえ苦しいような状態に陥ります。
とにかくやれることをやり、経営破綻は免れました。この時の対応は、窮地に陥った時のノウハウとして、現在も生き続けています。そして、東日本大震災の発生は、これまでのビジネスに対する考え方を根本から変えるような、大きな気づきを私にもたらしてくれました。
その気づきとは何か、noteに連載中の『企業再生メモランダム・第14回』にまとめていますので、興味があったらぜひご一読ください。